「地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター」の指定講座である「介護予防運動指導員養成事業」の養成研修を受講し、修了試験に合格することで得られる民間の資格です。
と、聞いてもいまいち意味がわからない方も多いと思います。もう少し砕いて言うと、「上記法人の講座を受けて認定された人が、介護を予防する為の運動を指導できる人とします」ということです。そしてこの資格を持つことにより、介護予防プログラムを実施、トレーニングをすることができます。その他にも介護予防診断、介護予防プログラムの効果測定、介護予防プログラムを実施する際に他の専門職と連携したプログラムを作成できるなど、介護予防について実施する様々な権利をもらえます。
他の介護や福祉と少し異なる点として、他の資格や仕事は介護を必要とする人が対象となっていますが、介護予防運動指導員は現在介護を必要としないが今後も出来るだけ介護が必要とならないよう出来る限り長く健康でいきいきとした生活を送りたい高齢者が対象です。年齢を重ねるにつれて衰えてしまう生活機能を十分に活かすための効果的なトレーニング、プログラムを考え、実施します。
介護が必要となる方が今後多く出てくることはおわかり頂けると思いますが、実は現在最も多い人口は、介護を必要とする高齢者よりも介護が必要となる前の高齢者です。つまり、これからかなりの伸びしろがある仕事と言えます。
先述で軽く触れましたが、介護予防運動指導員の資格を取得するには地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターが指定したスクールで実施されている講座を受講することです。受講内容としては介護予防の概論、評価学、行動科学などの必要知識から始まり、高齢者筋力向上トレーニング、高齢者の栄養改善活動などの実際に現場で使う技能や知識を講座で学びます。計16講座で合計の受講時間は31.5時間に及びます。そして養成講座の最後に実施される修了試験をパスすることで介護予防運動指導員の資格を取得することができます。
受講時間や修了試験などの話を聞くと「難しいのでは?」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、31.5時間の受講とその中から出題される修了試験を考えるとそれほど難しい試験ではなく、むしろ取得しやすい資格といえます。他の資格を考えると4年間学校に通って4年間学んだ知識の中から出題される資格もあります。介護職につきたいけど何をしようか迷っているという方は、とりあえず受けてみようという感覚で受けてしまいましょう。
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